粉をふりかけて体を造る?
事故や病気で失った組織を元の姿に蘇らせる再生医療。
豚の膀胱から作った特殊な粉を傷にふりかけると、事故で切断されて
失ったヒトの指が元の形に再生されたというアメリカでの症例がテレビで
紹介されていました。
この番組を見たときは半信半疑だったのですが、実はこの薬が
動物医療でも使われ始めており、日本にも輸入可能になっています。
この「魔法の粉」のような薬の勉強会に行ってきましたが、
実際に治療過程の画像を見せられて驚きました。
ごっそりと失われた指や耳や鼻が数ヶ月でほぼ元の形に戻っていました。
第2関節から先を切断された指の骨、筋肉、神経、血管はもちろん、
指紋までもが再生され、自分の意思で動かせるまでに回復するのです。
拒絶反応もなく、これといった副作用もない、となると夢の再生医療ですね。
ヒトを含め全ての動物に使える薬なのですが、動物は治療に非協力的
なので(傷を舐めたり暴れたり・・)使える範囲は限られそうです。
いったい再生医療はどこまで進化するのか・・・
山中教授がリードするiPS細胞だって開発はどんどん進むでしょうし、
22世紀には人類はとんでもないものまで造っていそうな気がします。