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重症熱性血小板減少症候群

ノラ猫に咬まれた女性が重症熱性血小板減少症候群(SFTS)で死亡したというニュースが発表されました。SFTSは、病原性ウィルスを体内に含んでいるマダニに刺されたときに感染して発症する病気です。4年前から日本でも死亡例が報告され始めた新しい感染症ですが、猫からヒトに感染した例は世界で初めてと言われています。
ただし、発表されている内容だけでは医学的に考察しても謎が多いと感じます。死亡した女性はまったくマダニに刺されたことが無かったのか?咬んだノラ猫にマダニが寄生していたことは証明されたのか?猫から猫へのウィルス感染は起こっていないのか?猫からヒトへ感染するなら、犬からの感染も有り得るのか?女性を咬んだノラ猫は衰弱していたという報告ですが、SFTSが原因で衰弱していたのか?
犬猫はSFTSウィルスに感染しても発症することはまれと言われています。実際、我々獣医師で診断したことがある者なんて日本にはほとんどいないはずです。
とりあえず現段階で言えることは、マダニ、ノラ猫との接触はできるだけさけるのが良いということだけです。犬猫を外に散歩に連れていく方はマダニ予防薬を使いましょう。
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