ブラックサンデー
昔の名画を週替わりで公開するイベント「午前十時の映画祭」で
「ブラックサンデー」という映画を観て来ました。
パレスチナ解放機構のテロ組織がアメリカのスーパーボウル試合会場を
爆破させるという計画を企て、イスラエルとアメリカが手を組んで阻止する
というシナリオです。
70年代の映画なので古さを感じさせるのはしょうがないですが、
後半のサスペンスフルな展開はおもしろかったです。
テロ犯罪をテーマにした娯楽映画は、たいてい犯罪組織の国籍などは
あいまいにして作るのですが、この「ブラックサンデー」という映画は
フィクションなのに「黒い九月」という実在したテロ組織を犯人役として
登場させるという大胆なシナリオです。
そんな訳で公開された当時はアメリカで政治的に問題になったらしく、
日本でも公開寸前に劇場爆破予告が発生したそうです。
結局は公開中止、ビデオのみの発売になってしまいました。
つまり「午前十時の映画祭」が日本での劇場初公開という
貴重なタイミングだったのです。
最近でもアメリカがイスラム教祖のムハンマドを冒涜する映画を作り、
トラブルが起こっています。宗教的観念が絡んでくる特定の相手を
誹謗中傷するのは危険ですね。
表現の自由はどこまで許されるのか？永遠のテーマなのでしょう。
